今回、紹介する本は
「頭がよくなる 子どもとの遊び方」小川大介・著(2017)大和書房 です。
お子さんは、毎日遊んでいると思います。
何も目的はなくても、子どもたちは遊んでいる中から何かを学び取っています。
しかし、うちもそうなのですが
遊びが偏っていませんか??
つむ太だったら、もっぱらトミカ、プラレールが遊びの多くをしめています。
様々な能力を育てるために、どんな遊びがどんな能力を育てるか
知りたくないですか??
私は、なんとなく選んだ本でしたが
やはり遊びを知ると、子どもに提案する遊びの選択肢が増えますよね。
そして、それが何かしらの能力を育ててくれるのだったら
そんな素晴らしいことはないですよね。
では、早速本書を紹介していきます。
受験指導のプロ!だけど・・・ー著者の紹介ー
著者の小川さんは、1973年生まれ。
学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で活躍。
その後、個別指導教室を設立し
教科指導スキルに声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、
子どもそれぞれの持ち味を生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立。
・・・というように、受験指導のプロ。
一見、幼児教育とは関わりがなさそうですが、
幼児低学年からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方についての
助言や提案が、的確で今すぐ実践できると定評があるそうです。
本書でも、こう述べられています。
中学受験指導のプロとしてこれまで5,000組以上のご家庭との10,000回を超える個別面談を通して、頭のいい子、あと伸びする子の、幼児低学年時期の育ち方に数多く接してきました。
はじめに p3
やはり、佐々木さんの著書同様、
幼児期での育ち方が、のちの成長に大きく関わってくるのですね。
盛りだくさんの「遊び」での「学びの技」ー本書の構成ー
本書は
- 第1章 頭のいい子に育てたいなら"遊びに夢中"にさせましょう
- 第2章 「らくがき、おりがみ、積み木」の遊びで学びのベースを養う
- 第3章 「数、ことば」の遊びで勉強を3年前倒し
- 第4章 「おてつだい、単位、時計」の遊びで経験を豊かに
- 第5章 「お買い物、おでかけ」の遊びで視野を広げる
- 第6章 「アプリ、ゲーム、宿題」の遊びで自立心を確かなものにする
- 第7章 ママのお悩みQ&A
の7章構成の、盛りだくさんの内容になっております。
第6章に「宿題」とあるように、
小学生まで使える、「遊び」での「学びの技」がたくさん紹介されています。
私が印象に残ったこと3選
「熱中力」を育てよう
子どもは、お母さんとお父さんが大好きです。愛情を感じながら、自分がすきなことをして遊ぶというのは、ほかの何にもかえがたい安心感と幸福感をもたらします。
ですから、プラスの感情をベースにもちながら、幼児期にたっぷり遊んで子はあと伸びします。
「あと伸びする子は、幼児期にたっぷり遊んでいる」p22
「お腹いっぱいになるまでやったぞ!」。そんなふうに思えるところまで没頭し続けた経験があると、将来いざ興味のスイッチが入ったとき、やり遂げようという力が湧いてきます。今が勝負どきだというとき、集中して力を発揮できます。ちょっと失敗したくらいでは、心は折れないのです。
同上
早期教育ということで、早いうちから習い事に何をさせようかと
考える方もいらっしゃるかと、思います。
しかし習い事よりも、遊びをたっぷりさせてあげた方が、
のちの力(集中力、粘り強く取り組む力、諦めないで努力する力など)
になるのですね。
勉強は学校だけでやるものではありません
「学校にお任せ」タイプも「塾にお任せ」タイプも、どちらもとても危険な考え方だと私は思います。なぜなら、どちらも学校と塾以外での勉強が存在しないからです。
「勉強と遊び」はわけなくていい p25
「遊んでばかりじゃ勉強できない」と考えては、「子どもが遊んでいる状態」=「最大級にイキイキしている状態」を一緒に楽しめなくなります。子どもが遊びながら学んでいる、そんなキラキラした瞬間に気づけなくなってしまいます。
同上
ここで、おもちゃでの学び方の例として、積み木をあげています。
「ひたすら直線並べ遊び」で、「廊下は積み木何個分」ということがわかります。
これが、「測る」という感覚の素地になります。
ですので、もちろんお子さんが今やっている遊び方でも
お子さんはたくさんのことを吸収していますが
そこに、違う遊び方(学び)を提示してあげることで
より、ねらいをもった遊び(学び)ができます。
(しかし、ねらい過ぎて「やらせて」しまってはダメですけどね^^;)
線・迷路・紙・ハサミ・積み木で遊ぶ
これは、まさに第1章で紹介されている遊びですが、
つむ太には足りていない遊びです。
お絵かきは、ときどきやりますが、自由にやらせるだけ。
それもいいかもしれませんが、本書で紹介されていたのは
「1本線書き遊び」といって
「◯◯ちゃん、ついてきて~」と言って、後をなぞらせる遊びです。
「線は線として描く」ことが、
地頭をよくすることに、つながるそうです。
また迷路では、ただ迷路をするのではなく
おしゃべりしながら、絵本のように、
あたかも迷路の世界を冒険するように進めるのです。
この絵本と迷路絵本の違いは、「先読み力・上下左右の感覚・根気」の
3つが養われることだそうです。
積み木では、棋士の藤井聡太さんが3歳から遊んでいた「キュボロ」に似た遊びが
紹介されていました。
積み木を組み合わせて迷路をつくり、段ボールや厚紙で坂道を作って
ビー玉を転がして遊ぶ遊びです。
この遊びでは、遠心力・重心・速度といったものを
自然と体感できるそうです。
そのうえでキュボロに挑戦すると、
先の展開を読む力がつくということなので
キュボロを調べてみました。
高っ!!
ブロックが増えると、もっと高くなります・・・
とりあえず、お手製のものでどれだけ楽しんでくれるのか
試してみたいです^^;
いかがだったでしょうか?
今回は第1章・第2章しか紹介できませんでした。
本当に学べる遊び方が盛りだくさんなので、
興味のある方は、本書を読んでみてください。
それでは、今日も笑顔で^^
コメント