絵本は万能!『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』

今回は本を紹介します。

1日15分の読み聞かせが 本当に頭のいい子を育てる

齋藤 孝(マガジンハウス)2020

齋藤さんと言えば、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」の総合指導をされていらっしゃる方です。

絵本が子どもの成長・発達によい影響を与えることは、なんとなく知っていましたが

実際に、子どもに具体的にどのような影響を与えるのか

ご紹介していきます。

「本当の頭のよさ」とは

本書の「はじめに」で、著者は「本当の頭のよさ」について、次のように書いています。

  • 変化に対応するしなやかさ
  • 新しいことに一歩を踏み出す勇気と判断力
  • 協調性やコミュニケーション
  • 他社に対する優しさ・思いやり
  • 学力の基盤となる国語力、読解力

これらを兼ねそろえ、

自分の足で立って、自分の頭で考え、自分の手で幸せを掴みにいく力

が、「本当の頭のよさ」だそうです。(p3~p4)

 

確かに我が子には、自分で描いた未来に向かって進んでいく力を身に付けて欲しいですよね。

では、そのような力が「1日15分の読み聞かせ」で育てられるとは、どういうことでしょうか?

絵本で「人としての基本」が育つ

著者は、「本当に頭のいい子」を育てる鍵は、

幼児期の7年間をどう過ごすかにあると、述べています。(p4)

 

そして読み聞かせには

幼児期の子どもの心が健やかに育つための要素がすべてそろっている

と、書かれています。

 

その要素とは大きく分けて

  1. 絵本がもつ要素
  2. 親子のコミュニケーション

の2つがあります。

 

絵本がもつ要素とは

  • 言葉
  • 思いやりを育てる疑似体験
  • 豊かな心の土台となる「知仁勇」「笑」

親子のコミュニケーションでは

  • 感情の交流
  • 愛され、見守られている安心感

が、挙げられています。(p94~95)

 

このような要素があるため、毎日15分の読み聞かせで

本当に頭のいい子が育つというわけです。

読み聞かせ中の子どもの声かけも大切

私がこの本を読んでいて、今までの自分の考え方と違っていたと気づいたのが

第2章「読み聞かせ実践編」の

子どもを「半分なりきり、半分客観」に導く』というところでした。

読んでいる途中で、登場人物の気持ちを子どもに話したり、

その気持ちを知って、自分はどうすべきかなどを考えさせるような声かけをするのです。

 

私は、お話の世界観をそのまま味わわせるのがよいと考えていたので

新しい気付きでした。

むしろ「場面の展開や子どもの感情に合わせて声をかけ、ふたりで話をする」ことが、

「他者を思いやる気持ち」を育てるそうです。(p70)

15分という時間

著者は「本当は1日30分の読み聞かせを推奨したい」(p4)と言っていますが

習慣化の方が大切なので、「15分」としているそうです。

「15分」と見たときに一体どれくらいなんだろう?と思いました。

 

この本は図書館で見つけて借りたのですが、

ちょうどその日、息子は、大好きなトーマスの絵本を借りてきました。

家で息子が「ママ、これ読んで」と言ったとき、

私は、キッチンでグリルに、かぼちゃを突っ込んだばかりでした。

そこで、とりあえずタイマーを7分に設定し、絵本を読んであげることにしました。

この本は短いお話が3つ入っていて少し長めなのですが

息子にとって初めて見る本なので、

息子は、私が文を全て読む前に、ページをどんどんめくっていました。

ですので、正確に読んではないのですが、

1冊読み終えたころちょうど、7分にセットしたタイマーがなったのです。

私は「え?もう7分たったの??」と驚きました。

そこで私は、読み聞かせをする15分は、あっという間なんだな

難しいことではないな。と気付きました。

子どもといっしょに楽しもう!

齋藤さんは、「ジャンルは幅広く」「バリエーションが豊富になるように

と、述べています。(p84)

絵本は実に様々なものがあり、私も見ていて楽しいです。

私も、どうしても息子が興味をもつ「のりもの」系の絵本を

選びがちになってしまいますが、

意識して、いろいろなジャンルの絵本を選んでいきたいと思います。

また、どうしてもストーリー重視になりがちなので、

絵のタッチ言葉のリズムなどにも注目して、選んでいきたいと思います。

そして、子どもといっしょに絵本の世界観を味わっていきます♪

 

それでは、今日も笑顔で!

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