子どもの気持ちに寄り添う大切さ

子育て

先日、実家に帰った時に、

息子を叱責する実母の言葉から、学んだことを書きました。

 



ゼリーが食べたくて泣く息子

息子が、夕飯時にフルーツゼリーを食べたいと言い出しました。

ひとつ200円くらいする、フルーツがごろっと入ったゼリー。

ですが、その日は朝から果物ばかり食べていた息子。

さすがに3食すべてが果物やお菓子類じゃまずいと思い、

「今日は、ご飯を食べていないからダメ。」と言いました。

 

すると、息子は泣き始めました。

私は最初は「今日は果物ばかりで、ご飯を全然食べていない。

そうすると体が元気になれないから、ご飯を食べないと。」というように、

ゼリーがダメな理由を何度か話しました。

母も「ごはんを食べて元気に遊ぼうね。」と援護。

でも、頭が「ゼリー食べたい」になっている息子は、わんわん大泣き。

泣く姿が赤ちゃんじゃなく、幼児になってきたよなぁと、

こんなときにも成長を感じました。

母の言葉

最初は、はっきりとした態度で「ゼリーがダメな理由」を話していたので、

次は優しく「ゼリー、食べたかったんだねぇ」と、背中を撫でながらひたすら共感。

でも相変わらず息子は、わんわんと泣いていました。

 

すると母が「泣いているなら、ずっと泣いてなさい」と一言ぴしゃり。

私はえぇ!?と思い

「なんでそういうこと言うの!?」と母を非難しました。

案の定、息子の鳴き声はひときわ大きくなりました。

大人だって気持ちの切り替えはすぐにはできない

私は、息子が落ち着くまで待とうと思っていました。

だって、大人だってイヤなことがあったときは、気持ちがなかなか切り替えられないじゃないですか?

次の日まで引きずったり、何年も引きずって思い出してイライラしたり(笑)

だから、子どもが気持ちをすぐに切り替えるなんて無理だと思うのですよ。

40年生きている大人がムリなんだから、3年しか生きてない子どもができないのは当たり前。

「あれ、食べたい!」と言って

「体に悪いからダメ」と言われて

「わかった!」なんていうお子さん、いませんよね?

だから、私は泣いてもゼリーをあげられない代わりに

息子が落ち着くまで待つつもりでした。

 

「泣いているなら、ずっと泣いてなさい」

こんなことを言って、子どもが泣き止みますか?

余計に悲しくなりますよね?

食べたいものが食べられない悲しみに、

親(この場合祖母ですけれども)に突き放された悲しみがプラスされるのですよ?

母の言葉なので、実際私も言われたことは何度もあります。

まぁそれは置いといて・・・

とにかく、私は時々共感しながら、息子を待ちました。

 

すると、しばらくすると息子が

「ふりかけごはん食べる。」と、突然言いました。

あんなに泣いていた息子は、

ふりかけごはんに、しらす、お味噌汁ときちんとごはんを食べました。

そして、ごはんを食べ終えたら、遊び始めました。

 

私は、あんなに食べたかったゼリーだもの、あげようと思い

「ゼリー食べる?」ときいてみました。

すると、「食べる!!」と答えて、にこにこでゼリーを食べました。

親本位の言葉

「子どもを思い通りに動かしたい」と思っている親御さんは、いないでしょうか?

もちろん、この言葉通りに思っている人はいないとは思います。

でも先ほどの「泣いているなら、ずっと泣いてなさい」は

「泣いていても知りませんよ」=「泣いていても仕方ないから泣き止みなさい」

という意味があるように思えます。

どっちにしろ、親の都合のいいように子どもが動くことを期待するような言葉であるように聞こえます。

 

昨日紹介した『子育てのきほん』で、

マイケル・ジーレンジガーというジャーナリストの『ひきこもりの国』(光文社)のなかで書かれていたことを紹介していました。

日本の3~4歳児の幼児は親に「本音」で物を言ってない、と観察しています。

親の叱り方が非常に「キツい」とも書いています。

『子育てのきほん』佐々木正美・著(2019)ポプラ社P159

親本位のことばかり言っていると、子どもは

「どうせわかってくれない」「怒られる」と思うようになるのではないでしょうか?

 

実は、私も親に本音は全く言えない子でした。

今でもそういうところはありますし、

顔色を窺う面も、まだあります。

私は、自分の息子にはそういう風になって欲しくありません。

そのためには、私も息子へのよりよい接し方を学び、それを忘れずに実践していきたいと思います。

 

それでは、今日も笑顔で^^

 

昨日紹介した本は、こちらです

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